ガルバリウム鋼板の外壁とは？メリット・デメリットを解説
目次
ガルバリウム鋼板の外壁は、アルミニウムと亜鉛合金のメッキ鋼板で構成される金属系外壁です。日本国内でも主要な外壁材の1つに数えられます。
本記事では、ガルバリウム鋼板の外壁に焦点を当て、メリット・デメリット・どんな人におすすめか、について解説していきます。「外壁材を何にしようか迷っている」「ガルバリウム鋼板の外壁に興味がある」という方はぜひ参考にしてください。
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ガルバリウム鋼板のメリット・魅力
ガルバリウム鋼板の外壁の主なメリットは以下があげられます。
・軽量で耐震性が高い
・錆（サビ）に強い
・熱反射率が高い
・【縦張りの場合】防水性が高い
・【横張りの場合】デザイン性が高い
それぞれ詳細にみていきましょう。
軽量で耐震性が高い
地震のエネルギーは住宅の重さに比例して働きます。例えば、外壁、屋根、鉄骨などで建物が重くなれば、その分耐震性は低下してしまいます。
ガルバリウム鋼板はとても薄く軽量であるため、住宅全体が重くならず耐震性が下がりづらいです。「南海トラフ大地震」が懸念される高知県において耐震性は重要な要素です。その点では、ガルバリウム鋼板はおすすめです。
錆（サビ）に強い
住宅外観の大部分を占める外壁が錆びることは、住宅の美観性を大きく損なうことに繋がります。特に錆びやすい金属製の外壁材の場合には、メンテナンスが重要です。
その点、金属製外壁材のなかでもガルバリウム鋼板は錆びにくい特徴があります。「金属製にしたいけど錆びるのが不安」という方にとっては、優先して確認したいメリットです。
熱反射率が高い
ガルバリウム鋼板は太陽の日射熱反射率が高いため、太陽熱による表面温度や屋内温度の高まりを抑制できます。
例えば、夏の太陽熱を原因とした暑さを抑えられるため、電気代の節約が期待できます。
縦張りと横張りをえらべる
ガルバリウム鋼板は、縦張りと横張りを選択できそれぞれ長所が異なります。
縦張りにすると雨水が落ちやすくなります。雨水の蓄積は錆びや腐敗の原因です。縦張りにすることで防水性の高まり、耐久性の向上も期待できます。
横張りにすると欧米風のスタイリッシュな外観に仕上がります。住宅を差別化したい場合には、横張りを選択することで高いデザイン性を期待できるでしょう。
ガルバリウム鋼板のデメリット・注意点
次にガルバリウム鋼板の外壁のデメリットにも目を向けましょう。主に以下があげられます。
・価格が高くなりやすい
・トタンや倉庫に近い印象を受ける場合がある
・デザインのバリエーションが少ない
それぞれ詳細に解説していきます。
価格が高くなりやすい
ガルバリウム鋼板の施工には、他の金属と接触させないことや、湿気を逃がす工夫をすることなど、高い技術力が求められます。技術力の高さは初期費用に影響を与えるため、例えば最も一般的な外壁材である「窯業系サイディング」と比較してガルバリウム鋼板は高価格です。
また施工可能な業者がサイディング外壁などと比較して少ないことも、価格が高くなる要因です。初期費用をできるだけ抑えたい場合には、注意しましょう。
トタンや倉庫に近い印象を受ける場合がある
「ガルバリウム鋼板」と検索窓に入力すると「倉庫みたい」というサジェストワードが出てきます。つまりガルバリウム鋼板が倉庫のようなイメージになることを、多くの人が懸念しているということです。
実際に、ガルバリウム鋼板の外壁を採用した住宅が、トタンや倉庫に近い印象を与える場合は少なくありません。もちろん印象は人によって異なりますが、そのような声を受けて後悔した人もいることは認識しておきましょう。
一方で、シンプルでスタイリッシュな印象を受ける人も多いため、高いデザイン性を誇るのは間違いないありません。
デザインのバリエーションが少ない
ガルバリウム鋼板はカラーバリエーションが豊富な反面、デザインのバリエーションは少ないです。
豊富なデザインから選びたい、という方には物足りなさを感じるかもしれません。
ガルバリウム鋼板の外壁はどんな人におすすめ？
ガルバリウム鋼板の外壁は、例えば以下に該当する場合におすすめです。
・錆に強い金属系の外壁材にしたい人
・スタイリッシュな外観に仕上げたい人
・縦張りと横張りの選択肢が欲しい人
上記のうちひとつでも当てはまるなら、塗り壁を検討してみてはいかがでしょうか。
ガルバリウム鋼板以外の外壁材
ガルバリウム鋼板にしようかどうか最終判断できない場合は、ガルバリウム鋼板以外の主要な外壁材にも目を通してはいかがでしょうか。国内の主な外壁材はガルバリウム鋼板の他に、サイディング、タイル、塗り壁、ALCがあります。
外壁は住宅の印象を決定づける重要な要素です。それぞれのメリットとデメリットを比較して、最も自分に合うものを選択しましょう。詳細は以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
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ガルバリウム鋼板の外壁は、高い耐震性や錆びに強いこと、縦張りと横張りを選べることなどのメリットがあります。一方で、初期費用や倉庫に近いイメージになるなどの懸念点は見過ごせません。その他の外壁材と比較しながら、慎重に検討しましょう。
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