ALC外壁は実際どうなのか?メリット・デメリットを解説
目次
ALCはAutoclaved Lightweight aerated Concrete の頭文字で、日本語では圧力処理済軽量気泡コンクリートといいます。軽量で気泡が入っている、特殊コンクリートの一種です。原料である珪石、セメント、アルミ粉末、生石灰などを、人工的に結晶化して生産します。日本国内でも主要な外壁材の1つに数えられます。
本記事では、ALC外壁に焦点を当て、メリット・デメリット・どんな人におすすめか、について解説していきます。「外壁材を何にしようか迷っている」「ALC外壁に興味がある」という方はぜひ参考にしてください。
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ALC外壁のメリット・魅力
ALC外壁の主なメリットは以下があげられます。
・遮音性が高い
・断熱性が高い
・耐火性が高い
・耐久性が高い
・軽量で耐震性が高い
それぞれ詳細にみていきましょう。
遮音性が高い
ALC外壁の内部には無数の気泡があり音を吸収する効果があります。そのため外部音を室内に入れない、内部音を外部に漏らさないといった効果が期待できます。
住宅が密集している地域や、交通量が多く騒がしい地域の騒音対策に、ALC外壁は有効です。
断熱性が高い
ALC外壁は内部の気泡が空気層をつくるため熱伝導率が低い特徴があります。
例えばコンクリートの断熱性と比較した場合、ALC外壁は10倍以上にも。さらに断熱材とあわせることで、高気密住宅にすることも可能です。
耐火性が高い
ALCは主原料が無機質の珪石やセメントなので、万が一火災に巻き込まれても燃えにくい性質を有します。また仮に燃えたとしても、ガスや煙などの有害物質が発生せず高い安全性を誇ります。
いざという時のことも考えた場合、ALC外壁は有効です。
耐久性が高い
経年による曲がりや反りが発生しづらく、高い耐久性を誇ります。
また内部には補強材としてメタルラスや鉄筋マットが組み込まれるため強度も十分です。
軽量で耐震性が高い
地震のエネルギーは住宅の重さに比例して働きます。例えば、外壁、屋根、鉄骨などで建物が重くなれば、その分耐震性は下がることになります。
その点、ALC外壁はコンクリートと比べて4分の1程度の重量しかなく、とても軽量なので耐震性が下がりづらいです。「南海トラフ大地震」が懸念される高知県において、耐震性は見過ごせません。地震に強い住宅にしたい場合は、ALC外壁は選択肢としておすすめです。
ALC外壁のデメリット・注意点
次にALC外壁のデメリットにも目を向けましょう。主に以下があげられます。
・価格が高くなりやすい
・吸水性が高い
それぞれ詳細に解説していきます。
価格が高くなりやすい
ALCは外壁材自体のコストが高いことに加えて、製造メーカーが少ないです。そのため、例えばサイディング外壁と比較して、価格が高くなる傾向があります。
施工業者やデザインなどによって変動はありますが、価格を最も重要視する場合には、ALC外壁は適さないケースが多いです。
吸水性が高い
ALCは内部に無数の気泡があることで水分を吸収しやすいため、雨漏りのリスクが高いです。また水分を吸収しすぎると、本来の耐火性や断熱性が損なわれる可能性もあります。また内部のひび割れによって、壁の強度が低下するリスクもあるでしょう。
吸水性の高さはALC外壁の最大のデメリットです。防水処理のメンテナンスを定期的に行うなど、防水対策が求められます。
ALC外壁はどんな人におすすめ?
ALC外壁は、例えば以下に該当する場合におすすめです。
・災害に強い家をつくりたい人
・騒音トラブルを避けたい人
上記のうちひとつでも当てはまるなら、ALC外壁を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、吸水性に対するメンテナンスは徹底して行う必要があります。仮にメンテナンスを避けたい場合には「メンテナンスフリー」とも称される外壁タイルもおすすめです。耐久性がとても高いことに加えて、高級感・重厚感のある外壁に仕上げられます。外壁タイルの詳細は以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
>>新築に外壁タイルはおすすめ!特徴・メリット・デメリットを解説
ALC外壁以外の外壁材
ALC外壁にしようかどうか最終判断できない場合は、ALC外壁以外の主要な外壁材にも目を通してはいかがでしょうか。国内の主な外壁材はALC外壁の他に、サイディング、タイル、塗り壁、ガルバリウム鋼板があります。
外壁は住宅の印象を決定づける重要な要素です。それぞれのメリットとデメリットを比較して、最も自分に合うものを選択しましょう。詳細は以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
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ALCは、遮音性・断熱性・耐火性・耐久性・耐震性に優れる外壁です。一方で、吸水性の高さや初期費用に欠点があるため注意が必要です。その他の外壁材と比較しながら、慎重に検討しましょう。
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